本日、オールジャパン3日目の試合がありました。
昨日、鶴屋百貨店に勝った金沢総合高校は、社会人1位の秋田銀行と対戦し、69対50で快勝し、オールジャパンでベスト8に入りました。高校生チームがベスト8に入るのは、49年ぶりだそうです。
秋田銀行は、一見すると金沢総合高校よりも身長も高く、体格もガッチリしていていかにも強そうな感じがするのですが、ゲームが始まるとこれはいけそうだと思えるようになりました。それは、体格の大きさやパワーの強さということよりも“動きの質”が明らかに違うからです。
インナー・マッスルからの動きづくりを行っている金沢総合高校の選手は一見するとカラダが細くきゃしゃなイメージがあるですが、体幹部のインナー・マッスルから力を出しているために瞬間的にすばやく動くことができるのです。
一方、秋田銀行の選手は、身長も高く、体格もガッチリしていていかにも鍛え込んでいるという感じなのですが、アウター・マッスルにばかり力が入っているため、動き出しが遅く、動きがとても重く感じるのです。
最も大きな違いはやはりディフェンスに出てきました。足がよく動く金沢総合高校のディフェンスは、ボールマンに対して間合いを詰めてもしっかりと一歩目が出るので抜かれずについて行くことができます。また秋田銀行の選手のドライブも動きが重くて素早さに欠けるためなかなかうまくノーマークをつくることができず、ロースコアーゲームになっていきました。
一方、秋田銀行のディフェンスは、センターの宮沢にボールを持たせないようにカラダの強さで抑えようとするのですが、瞬間的な動きにまさる宮沢がドライブからジャンプ・シュートをするとまったく対応ができないといった状況でした。
金沢総合高校の選手たちのカラダの強さに関してこのままでよいと思っているわけではありません。しかし、ただ筋力をアップさせようとウェイト・トレーニングをすると秋田銀行の選手のように“しなやかでキレのある動き”を失ってしまう可能性があるのです。バスケットボールで確かに“筋力・パワー”は欠かせないものであるが、もっと欠かすことができないのが“しなやかさでキレのある動き”なのです。こうした動きがあって初めて筋力・パワーが生きてくるのです。
以前にもブログに書きましたが、金沢総合高校の選手は30〜40㎏程度の重量でしかスクワットをしていません。それでも彼女たちはとっては非常にきついトレーニングなのです。その秘密は、スクワットのフォームにあるのです。お尻を後ろに突き出さず、両足のかかとの間に落としていく“尻締めスクワット”はしっかりとインナー・マッスルが働くようにならなければ正しいフォームでできません。このスクワットがしっかりとできるようになるとディフェンスのステイ・ローの姿勢でも上半身を前傾せずにまっすぐ構えることができ、足もたやすく動くようになってくるのです。
バスケットボールのコーチのみなさん!! 早く気づいてください。
ウェイト・トレーニングで筋力アップすることよりもまずは動きづくりが必要なことを!
