Author: admin
• 金曜日, 2月 18th, 2011

2月の上旬に千葉県の高校女子チームの指導に行ってきました。


新人戦も終了し、この時期はどこのチームも鍛え込む時期に入っているため、練習量も強度も高くなってきています。そうすると問題になってくるのがケガや痛みです。


指導の前に7〜8人くらいの選手が私のところに寄ってきて次のように言うのです。

「すねのところを疲労骨折しました」

「膝の半月板を痛めました」

「腰椎分離症になってしまいました」


こうしたケガや痛みが起こると多くの選手が痛いから動かしてはいけないと思い込んでしまいがちです。確かに痛んだ部分をまた痛めるように動かしては悪化するばかりですが、まったく動かさずにいると余計に筋肉が固まってなかなか治らなくなってしまいます。


多くの選手を見てきた経験からこうしたケガや痛みを引き起こす根本的な原因はインナー・マッスルにあるということができます。インナー・マッスルは、無意識に働き、カラダのバランスを取ったり、姿勢を作ったりしている筋肉です。これらの筋肉は、無意識で働くがために意識的にコントロールすることが難しく、こうするためには訓練が必要になってきます。


腰、膝、足首(すねも含む)の痛みが起こるのは、ほとんどの場合、股関節のインナー・マッスルが硬くなり、大腿骨の骨頭がずれて股関節周辺の筋肉がうまく体重を支えられなくなることが原因になっていると考えられます。こうなると、太ももやふくらはぎの筋肉が強く働かざるを得なくなり、こうした筋肉が硬く、緩まなくなってしまうのです。

太ももの大腿四頭筋が硬くなると腸腰筋とともに骨盤を前傾させて腰椎を前にそらせるため、腰が痛くなってきます。また、膝のお皿(膝蓋骨)を上に引っ張り上げるため、お皿の周辺に痛みが出たり、膝関節のすき間が狭くなって半月板を挟んだりしてしまいます。

ふくらはぎやすねの周辺の筋肉が硬くなると、筋肉の付着部である脛骨(すね)の内側から筋肉がはがれるようになって骨膜が炎症を起こし、それがひどくなると疲労骨折に至るのです。


こうした痛みを改善するためには、確かに硬くなっている太ももやふくらはぎの筋肉をストレッチして緩めることが必要なのですが、根本的には股関節のインナー・マッスルを緩めてうまく働く状態にし、股関節周辺の筋肉がしっかりと力を出せるようにならなくてはなりません。そのために行っているのが、インナー・マッスルのコンディショニング・エクササイズなのです。


この日も選手たちに、ケガや痛みが出てしまうのは、コンディショニング・エクササイズが正しく行えていないからだということを伝え、もう一度しっかりと見直し、理解して取り組むように指導しました。痛いから動かさないのではなく、その根本原因になっているインナー・マッスルをしっかりと動かしてケガや痛みを改善していくのです。


インナー・マッスルをコントロールすることは確かに簡単ではないのですが、以前「自分の内部感覚の外に出る-正しい感覚を身につけるためには?」でも書いたように、常に「これでいいのか?」という疑問を持ちながら日々コンディショニング・エクササイズを意識して積み重ねると、インナー・マッスルを働かせる感覚がわかってきます。するとケガや痛みが軽減されて確実にカラダが変化していくことが実感できるでしょう。

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