Author: admin
• 月曜日, 10月 18th, 2010

最近、チーム指導に行くと“クイック・パス”についてよく話をしています。


さて、パスを出すときにどこを動かし、どこに力が入りますか?


こう質問するとほとんど多くの人が“腕”と答えることでしょう。

確かに腕が動いて腕の筋肉にも力が入るのですが、腕を動かして強く働かせてしまうと素早く強いパスができなくなってしまいます。というのは、腕を働かせるためには肘を伸ばさなければ力を出すことができず、これでは「肘を伸ばしきったところでボールをリリースし、手首を返す」というボールに力が伝わらず、なおかつ時間がかかるパスになってしまうからです。


それでは、どこを動かし、どこに力が入ればよいのでしょうか?

次のことをやってみると気がつくかもしれません。


二人組で向かい合い、お互いに肘を90度に曲げて胸の前に構え、手のひらを合わせます。その状態から“肘の位置や関節角度を変えずに”ひとりが力を入れて相手を押します。


さて、うまく押すことができたでしょうか?

“肘の位置や関節角度を変えずに”押すということは、腕を伸ばすことができません。腕を伸ばさずにどうやったら押せるのでしょうか?


実は、“肩甲骨を離す”ように動かし、胸の筋肉を働かせるのです。このように押すと素早く一気に大きな力を出すことができます。といって、寄せた肩甲骨を離すというように肩甲骨を大きく動かしてしまうと大胸筋にうまく力が入らなくなってしまいます。肩甲骨を少し離し気味にし、いわゆる“懐(ふところ)を作る”ような状態から肩甲骨を前に押し出すと瞬間的に大胸筋に力が入ってきます。


この動きを使ってパスをすることができると、瞬間的に大きな力を出すことができるため、肘が伸びきる手前でリリースすることになり、ボールにしっかりと力を伝えることができるようになります。また、腕を伸ばしてパスするときには、パスする前に肘を曲げるという反動動作が入ってしまいますが、こうしたオーバー・アクションも無くなってくるのです。


自分では最大限に素早くパスをしているつもりでも、どうしても遅くなってしまうという選手は、肩甲骨の動きにトライしてみてはいかがですか?この動きがわかれば、自分のパスが遅いことがわかり、クイック・パスができるようになってきますよ。

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